【2025-2026年版】教育移住しやすい国・地域ランキング完全ガイド

「子どもをインターナショナルスクールに通わせながら、海外で暮らしたい」、そう考えるご家庭が近年急増しています。
しかし、教育移住を実現するためには、単に「良い学校がある国」を選ぶだけでなく、ビザの取りやすさ・学費のコスパ・生活コスト・英語環境・日本語サポートという5つの軸で国を選ぶ必要があります。
本記事では、日本人ファミリーが実際に教育移住・駐在帯同を検討する主要12カ国・地域を対象に、「教育移住のしやすさ」を総合的に評価してランキング形式でまとめます。
本記事は2026年5月時点の最新情報に基づき作成しています。
教育移住を評価する5つの軸
本記事では以下の5つの観点で各国・地域を評価します。
- ①ビザ取得のしやすさ
就労ビザなしで長期滞在できる「母子教育移住ビザ」が存在するか。親だけで独立して長期滞在できるかどうかが最大のポイントです。 - ②学費のコスパ
インター校Tier 1校の年間学費を日本円換算で比較します。 - ③生活コスト
住居・食費・医療費などの月々の生活コスト水準です。 - ④英語環境
学校外でも英語が通じる環境かどうか。英語力の習得速度に直結します。 - ⑤日本人コミュニティ・サポート
日本語補習校・日系医療機関・日本食など、日本語・日本文化の維持環境の充実度です。
一目でわかる!教育移住国比較表
| 国・地域 | 教育移住ビザ | 学費Tier1 | 生活コスト/月 | 英語環境 | 日本人コミュニティ | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| タイ | ◎ EDビザ+保護者Oビザ | 340〜470万円 | 20〜30万円 | △ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| マレーシア | ◎ MM2H | 200〜350万円 | 18〜28万円 | ○ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| フィリピン | ○ SRRV | 230〜380万円 | 18〜25万円 | ◎ 公用語 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| インドネシア | ○ セカンドホームビザ (預金約1,980万円) | 300〜530万円 | 20〜30万円 | △ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 台湾 | △ ゴールドカード | 330〜470万円 | 20〜30万円 | △ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| ベトナム | △ 専用制度なし (E-visa 90日+出国) | 300〜490万円 | 15〜25万円 | △ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| シンガポール | △ DP(厳格化、月収S$6,000〜) | 500〜670万円 | 40〜70万円 | ◎ 公用語 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| インド | △ 就労ビザ帯同のみ | 220〜450万円 | 20〜30万円 | ○ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 香港 | △ TTPS活用可(24〜36ヶ月) | 約460万〜600万円以上 | 40〜70万円 | ○ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 中国 | ✗ 就労ビザ帯同のみ | 430〜680万円 | 30〜45万円 | ✗ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| オランダ | △ 自営業者ビザ(厳格)/帯同 | 360〜520万円 | 40〜60万円 | ◎ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| ドイツ | △ EU Blue Card帯同(年収€50,700〜) | 360〜570万円 | 35〜55万円 | △ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
🏆 総合ランキング:教育移住しやすい国・地域
🥇 第1位:タイ(バンコク)

総合評価:★★★★★
東南アジアにおける教育移住のゴールドスタンダード。他のすべての国・地域と比較して、「母子教育移住ビザ」制度が最も整備されており、生活コストのリーズナブルさ・日本人コミュニティの充実度・インター校の選択肢の豊富さが四拍子揃っています。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★★★★ | 子どもの就学でEDビザ+保護者Oビザ取得可。就労ビザ不要で親が独立して長期滞在できる唯一に近い国 |
| 学費コスパ | ★★★★☆ | Tier 1校で年間約340万〜470万円。Tier 2は約210万〜340万円 |
| 生活コスト | ★★★★★ | 東南アジア屈指の安さ。月20〜30万円で快適な生活が可能 |
| 英語環境 | ★★★☆☆ | 学校内は英語環境だが、街中はタイ語が中心 |
| 日本人コミュニティ | ★★★★★ | バンコクの日本人コミュニティはアジア最大級。日本語補習校・日系病院・日本食が充実 |
保護者Oビザの主な条件(2026年5月時点)
- 子ども1名につき親1名に発給(子2名なら両親とも取得可)
- タイ国内の銀行口座に50万バーツ(約210万〜220万円 ※1バーツ=約4.3円計算)以上の預金残高証明(更新時は申請前3ヶ月以上の残高維持が必要)
- タイ国内での就労は不可(リモートワーク収入・配偶者からの送金が必要)
こんなご家庭に特におすすめ
父親が日本でリモートワーク・母子がバンコクで生活する「母子教育移住」を検討しているご家庭。

🥈 第2位:マレーシア(クアラルンプール)

総合評価:★★★★☆
タイと並ぶ「母子教育移住の有力拠点」として知られています。
MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)プログラムという独自の長期居住ビザ制度を持ち、英語が準公用語として機能する点でもタイより有利です。
ただし、2024年6月にMM2Hが大幅改定され、条件が以前より引き上げられている点には注意が必要です。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★★☆☆ | MM2H(2024年改定後):Silver/Gold/Platinum/SEZの4ティア制。最低でもUSD 150,000の固定預金+RM 600,000以上の不動産購入が必須(Silver)。タイより条件が厳しい |
| 学費コスパ | ★★★★★ | Tier 1校で年間約200万〜350万円。バンコクより安めのケースも多い |
| 生活コスト | ★★★★★ | バンコクと同水準かやや安い。月18〜28万円程度 |
| 英語環境 | ★★★★☆ | 英語が準公用語。街中でも英語が広く通用する |
| 日本人コミュニティ | ★★★☆☆ | クアラルンプールに日本人コミュニティは存在するが、バンコクより規模は小さい |
MM2H(2026年時点)の主な条件(Silverティア)
- 最低申請年齢:25歳以上
- 固定預金:USD 150,000(約2,300万円)をマレーシアの銀行に預け入れ
- 不動産購入:RM 600,000(約2,000万円)以上のマレーシア不動産の購入が必須
- 年間90日以上のマレーシア滞在義務(主申請者または被扶養者)
- ビザ有効期間:5年間(更新可)
こんなご家庭に特におすすめ
一定の資産があり、マレーシアへの不動産投資も視野に入れるご家庭。英語環境を重視しつつ、物価が安く多文化な環境を楽しめるご家庭。

🥉 第3位:フィリピン(マニラ・セブ)

総合評価:★★★★☆
「英語公用語」という東南アジア唯一の特性が最大の強みです。学校の外でも英語が通じるため、英語力の習得速度は東南アジア最速とも言われています。
SRRV(特別居住退職者ビザ)を活用することで、就労ビザなしの長期滞在も実現可能です。
なお、2025年9月1日にSRRVが大幅改定されており、最新の条件を正確に把握することが重要です。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★★★☆ | SRRV(2025年9月改定後):最低年齢40歳に引き下げ。年金有で50歳以上:USD 15,000、40〜49歳:USD 25,000の預金が必要 |
| 学費コスパ | ★★★★★ | Tier 1校で年間約230万〜380万円。Tier 3校は年間45万〜120万円と東南アジア最安水準 |
| 生活コスト | ★★★★★ | マニラの高級エリアでも月18〜25万円程度。シンガポールの3分の1以下 |
| 英語環境 | ★★★★★ | 英語が公用語。街中・習い事・近所の子どもとの遊びすべてで英語が使える |
| 日本人コミュニティ | ★★★☆☆ | バンコクより規模は小さいが、マニラ・セブに日本人コミュニティが存在する。日本語補習校も機能している |
SRRV(2025年9月1日改定後)の最新条件
2025年9月1日に大幅改定。SRRV Smile・SRRV Human Touchは廃止され、現在はSRRV ClassicとSRRV Courtesyの2種類のみとなっています。
SRRV Classic(一般向け)の預金要件:
| 年齢 | 年金あり(月USD 800以上) | 年金なし |
|---|---|---|
| 50歳以上 | USD 15,000 | USD 30,000 |
| 40〜49歳 | USD 25,000 | USD 50,000 |
- 申請手数料:USD 1,500(主申請者)、被扶養者追加は各USD 300
- 年会費:USD 360(主申請者+被扶養者2名まで)
- 預金はフィリピン退職庁(PRA)指定銀行への送金が必要
- BI(入国管理局)クリアランス証明の取得が義務化(2025年9月〜)
こんなご家庭に特におすすめ
英語力を最短で伸ばしたいご家庭。費用を最大限抑えたいご家庭。40歳以上でSRRVの条件を満たす方(年金あり:USD 15,000〜25,000の預金が目安)。

第4位:インドネシア(ジャカルタ・バリ)

総合評価:★★★☆☆
2022年に導入された「セカンドホームビザ」により、就労ビザを持たない形での5〜10年の長期滞在が可能になりました。
バリ島という世界的なデジタルノマド拠点も抱えており、「ジャカルタの製造業コミュニティ」と「バリ島の教育移住コミュニティ」という二つの顔を持ちます。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★★☆☆ | セカンドホームビザ(2022年新設):国営銀行に20億ルピア(約1,980万円)相当の預金で5年間の滞在許可。更新で最長10年 |
| 学費コスパ | ★★★★☆ | Tier 1校で年間約300万〜530万円。Tier 2校は約150万〜300万円 |
| 生活コスト | ★★★★☆ | ジャカルタの高級エリアで月20〜30万円程度。バリ島はやや安い |
| 英語環境 | ★★☆☆☆ | 学校内は英語環境だが、街中はインドネシア語中心 |
| 日本人コミュニティ | ★★★★☆ | ジャカルタは東南アジア屈指の日本人製造業コミュニティが存在。日本人学校・補習校も充実 |
セカンドホームビザの注意点
銀行口座残高の維持が必要。タイのOビザと異なり「子どもの就学」との連動制度ではないため、別途子どものビザも管理が必要。また、預金額はUSD 130,000相当(20億ルピア、約1,980万円)であり、不動産購入(USD 1,000,000相当)で代替することも可能です。
こんなご家庭に特におすすめ
日系製造業(自動車・電子部品)関連の駐在を伴うご家庭。バリ島でのデジタルノマドライフを希望するご家庭。

第5位:台湾(台北・新竹)

総合評価:★★★☆☆
日本人が最も「暮らしやすい」と感じやすい国の一つ。治安・医療・食・物価のバランスが東アジアで最も優れており、日台関係の親密さから生活ストレスが格段に少ない。ただし、タイのような「教育移住専用ビザ」は存在せず、就労ビザへの帯同または就業ゴールドカードの取得が前提となります。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★★☆☆ | 原則就労ビザ(ARC)への帯同が必要。就業ゴールドカード(高度人材向け、1〜3年の独立滞在許可)が有効な抜け道 |
| 学費コスパ | ★★★★☆ | Tier 1校で年間約330万〜470万円。ESFに相当するリーズナブル校は限定的 |
| 生活コスト | ★★★★★ | 東アジアで最もコスパが良い。台北でも月20〜30万円で快適な生活が可能 |
| 英語環境 | ★★★☆☆ | インター校内は英語。街中は中国語(繁体字)中心だが日本語が通じる場面も多い |
| 日本人コミュニティ | ★★★★☆ | 台北・新竹に日本人コミュニティが存在。半導体産業ブームで近年急増中 |
国民健康保険(NHI)
ARC取得後、一定期間(原則6ヶ月)継続滞在することで外国人の家族も加入可能。世界最高水準のコスパの医療が利用できる点は台湾固有の魅力。
こんなご家庭に特におすすめ
生活コストと生活の質を最重視するご家庭。中国語(繁体字)と英語を両立させたいご家庭。半導体産業関連の赴任家庭。

第6位:ベトナム(ホーチミン・ハノイ)

総合評価:★★★☆☆
学費・生活コストの低さはアジア随一の水準ながら、「教育移住専用ビザ」が存在しない点がハードルです。就労ビザへの帯同または電子ビザを利用した出国・再入国の繰り返しが必要で、長期安定滞在という観点ではタイ・フィリピン・インドネシアに劣ります。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★☆☆☆ | 就労ビザ(Work Permit)への帯同が基本。専用の保護者ビザ制度なし。観光目的でのビザ免除(45日)やE-visa(最長90日・マルチプル)を利用し、出国・再入国で滞在を継続する家庭もあるが、長期の教育移住としては不安定。 |
| 学費コスパ | ★★★★★ | Tier 1校で年間約300万〜490万円。Tier 3校は年間約90万〜180万円とアジア最安水準 |
| 生活コスト | ★★★★★ | ホーチミンで月15〜25万円。アジア最安水準 |
| 英語環境 | ★★☆☆☆ | 学校内は英語環境だが、街中はベトナム語中心 |
| 日本人コミュニティ | ★★★☆☆ | ホーチミン・ハノイに日本人コミュニティが存在。日本人学校も機能している |
こんなご家庭に特におすすめ
就労ビザを持つ主たる稼ぎ手の帯同として赴任するご家庭。費用を最大限抑えたいご家庭(Tier 3校活用)。

第7位:シンガポール

総合評価:★★★☆☆
教育水準はアジア最高クラスですが、「純粋な母子教育移住」のハードルはアジアで最も高い部類に入ります。
就労ビザ(EP/S Pass)の取得厳格化に伴い、Dependant’s Pass(帯同ビザ)の条件も引き上げられています。学費・生活費ともにアジア最高水準で、費用対効果という観点では評価が分かれます。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★☆☆☆ | 就労ビザ(EPまたはS Pass)への帯同(DP)が必須。DP取得には月収S$6,000以上が条件。独立した母子教育移住ビザなし |
| 学費コスパ | ★★☆☆☆ | Tier 1校で年間約500万〜670万円。アジア最高水準 |
| 生活コスト | ★★☆☆☆ | 東南アジアで最高水準。月40〜70万円以上かかるケースも |
| 英語環境 | ★★★★★ | 英語が公用語。世界最高水準の英語教育環境 |
| 日本人コミュニティ | ★★★★☆ | バンコクに次ぐ規模の日本人コミュニティ。日本語補習校・日系サービスが充実 |
こんなご家庭に特におすすめ
就労ビザを持つ主たる稼ぎ手の帯同として赴任するご家庭で、世界最高水準の教育環境と英語力を最優先するご家庭。費用は気にしない方。

第8位:インド(デリー・ムンバイ・バンガロール)

総合評価:★★☆☆☆
英語が準公用語として機能し、アカデミックレベルが非常に高い点は魅力ですが、「独立した教育移住ビザ」制度はなく、就労ビザへの帯同が基本です。デリーの大気汚染・都市間の教育環境の格差・インフラの整備状況は、赴任前に必ず把握すべき課題です。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★☆☆☆ | 就労ビザ(Employment Visa)への帯同(X Visa)が基本。独立した教育移住ビザなし |
| 学費コスパ | ★★★★☆ | Tier 1校で年間約220万〜450万円。シンガポールの半分以下 |
| 生活コスト | ★★★★☆ | 高級エリアでも月20〜30万円程度。東南アジアと同水準 |
| 英語環境 | ★★★★☆ | 英語が準公用語。高学歴層は全員が英語を流暢に話す |
| 日本人コミュニティ | ★★☆☆☆ | デリー・ムンバイ・バンガロールに日本人コミュニティあり。ただしバンコク・シンガポールより規模が小さい |

第9位:香港

総合評価:★★☆☆☆
教育水準はアジア最高クラスで、英語・広東語・普通話の三言語環境という唯一無二の魅力があります。
しかし、「独立した母子教育移住ビザ」は基本的に存在せず、就労ビザへの帯同が前提。
学費・生活費ともにシンガポールと並ぶ高水準で、2020年以降の地政学リスクもあり、現時点での純粋な「教育移住先」としての評価はやや下がっています。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★☆☆☆ | 就労ビザ(Employment Visa)への帯同(Dependent Visa)が基本。Top Talent Pass Scheme(2022年新設)はカテゴリーB・Cで24ヶ月、カテゴリーAで36ヶ月の滞在許可 |
| 学費コスパ | ★★☆☆☆ | Tier 1校で年間約460万〜600万円以上。ただしESF系列は年間約280万〜360万円と相対的にリーズナブル |
| 生活コスト | ★★☆☆☆ | シンガポールと並ぶアジア最高水準。月40〜70万円以上かかるケースも |
| 英語環境 | ★★★★☆ | 英語が公用語の一つ。ビジネス・教育の場では英語が機能する |
| 日本人コミュニティ | ★★★☆☆ | 2020年以降やや規模が縮小しているが、依然として日本人コミュニティは存在する |

第10位:中国(上海・北京・深圳)

総合評価:★★☆☆☆
上海・北京のTier 1インター校の教育水準はアジア最高クラスで、英語と中国語(普通話)の二言語環境という強みがあります。ただし、グレートファイアウォール・「外籍人員子女学校」制度の複雑さ・2021年以降の教育規制強化・就労ビザへの帯同が必須という点が、純粋な教育移住先としてのハードルを高めています。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★☆☆☆☆ | 就労ビザ(Zビザ+就業許可証)への帯同(Sビザ)が必須。独立した教育移住ビザなし |
| 学費コスパ | ★★★☆☆ | Tier 1校で年間約430万〜680万円。シンガポールとほぼ同水準 |
| 生活コスト | ★★★☆☆ | 上海・北京の高級エリアで月30〜45万円程度 |
| 英語環境 | ★★☆☆☆ | インター校内は英語環境だが、街中は中国語が絶対的に優位 |
| 日本人コミュニティ | ★★★☆☆ | 上海・北京に日本人学校・補習校が充実。ただし近年の日系企業撤退で規模は縮小傾向 |

第11位:オランダ(ハーグ・アムステルダム・アイントホーフェン)

総合評価:★★☆☆☆
欧州で最も「英語が通じる国」として、欧州の教育移住先の中では最も有力な候補です。
高度技能移民ビザ(Kennismigrant)への帯同が基本で、デジタルノマドビザは存在しません。自営業者向け在留許可はポイント制の厳格な審査があり、一般的な「デジタルノマドビザ」とは性格が異なります。
アジアと比較すると生活コスト・学費ともに高めで、冬の日照不足という環境面での課題もあります。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★☆☆☆ | 就労ビザ(Kennismigrant)への帯同が基本。自営業者向け在留許可(Self-Employed Residence Permit)はポイント制で審査が厳格。いわゆるデジタルノマドビザは未導入 |
| 学費コスパ | ★★★☆☆ | Tier 1校で年間約360万〜520万円。ESF系列に相当するリーズナブル校は少ない |
| 生活コスト | ★★☆☆☆ | 欧州の中ではやや安いが月40〜60万円程度 |
| 英語環境 | ★★★★★ | 世界No.1の第二言語英語力。街中でも完全に英語が通用する |
| 日本人コミュニティ | ★★☆☆☆ | ハーグ・アムステルダムに小規模なコミュニティあり。デュッセルドルフ(ドイツ)より規模は小さい |

第12位:ドイツ(デュッセルドルフ・フランクフルト・ミュンヘン)

総合評価:★★☆☆☆
デュッセルドルフは「欧州の日本人首都」として、欧州で最大の日本人コミュニティを擁します。
ただし、就労ビザ(EU Blue Card)への帯同が基本であり、独立した教育移住ビザはありません。
フランクフルト・ミュンヘンのTier 1インター校(FIS・MIS・BIS)はアジアに匹敵する教育水準を誇りますが、ドイツ語が生活の壁となる面も。
| 項目 | 評価 | 詳細 |
|---|---|---|
| ビザ取得 | ★★☆☆☆ | EU Blue Card(2026年基準:一般職€50,700以上)への帯同が基本。2024年新設の機会カード(Chancenkarte)も選択肢 |
| 学費コスパ | ★★★☆☆ | Tier 1校で年間約360万〜570万円。欧州学校(EU機関職員のみ)は低コスト |
| 生活コスト | ★★★☆☆ | 都市により異なるが月35〜55万円程度 |
| 英語環境 | ★★★☆☆ | ドイツ語が日常生活の中心。英語は一定程度通じるが街中での優位性はオランダより低い |
| 日本人コミュニティ | ★★★★★ | デュッセルドルフは欧州最大の日本人コミュニティ。日本語補習校・日系病院・日本食・日系美容院が充実 |

ご家庭の状況別おすすめ国
「父が日本でリモートワーク、母子で教育移住したい」
- タイ(第1位) が圧倒的におすすめ。EDビザ+保護者Oビザという日本人に最も使いやすい制度。
- 次点はマレーシア(MM2H)、フィリピン(SRRV)。
「とにかく英語力を伸ばすことを最優先したい」
- フィリピン が最もおすすめ。公用語が英語のため、学校外でも24時間英語環境。
- 次点はシンガポール・オランダ(世界No.1の第二言語英語力)。
「学費・生活費を最大限抑えたい」
- ベトナム(Tier 3校活用) または マレーシア がおすすめ。ベトナムは年間90万〜180万円のTier 3校あり。マレーシアも学費・生活費ともにリーズナブル。
「日本人コミュニティが厚い場所で安心して暮らしたい」
- タイ(バンコク) または ドイツ(デュッセルドルフ)。欧州なら圧倒的にデュッセルドルフ。アジアならバンコク。
「英語+もう一言語を習得させたい」
- 中国語(普通話)習得 なら台湾・香港・中国。
- 中国語(広東語) なら香港。
- ドイツ語 ならドイツ。
- マレー語 ならマレーシア。
「欧米トップ大学への進学実績を最重視したい」
- シンガポール(UWCSEA等)
- 香港(HKIS・CDNIS)
- 欧州なら ドイツ(FIS・MIS)。
「日本に帰国受験することを前提に、日本語力を維持したい」
- タイ(バンコク) または ドイツ(デュッセルドルフ)。どちらも日本語補習校・JMT授業が最も充実しており、帰国子女受験体制が整っている。
「半導体・ハイテク産業の赴任でインター校が心配」
- 台湾(新竹) ならHsinchu International School(急速に整備中)。
- オランダ(アイントホーフェン) ならInternational School Eindhoven(ASMLの拠点)。
教育移住を成功させるための3つの鉄則
鉄則①:ビザと学校の「入学可能時期」を同時にリサーチする
ビザが取れても学校に入れなければ意味がありません。特にTier 1校のウェイティングリストは1〜2年に及ぶケースがあります。ビザ申請と学校問い合わせは同時並行で進めましょう。
鉄則②:「収入の確保」が教育移住最大の前提条件
どの国でも「就労不可のビザでの滞在」では、タイ国内・インドネシア国内での収入を得ることができません。日本でのリモートワーク収入・配偶者の送金・不労所得(投資・不動産収益)など、海外現地での就労に依存しない収入源の確保が絶対条件です。
鉄則③:「帰国計画」を先に決めてから学校を選ぶ
「将来日本の大学に帰国受験するか」「海外の大学を目指すか」このゴールによって、選ぶべきカリキュラム(日本語MT重視のインター校か、IBDPに特化した学校か)がまったく変わります。
入学前にゴールを決め、そこから逆算して学校・国を選ぶことが、長期的な教育移住の成功につながります。




