【2025-2026最新版】中国(上海・北京・深圳)のインターナショナルスクール完全ガイド

世界第2位の経済大国である中国は、上海・北京・深圳を中心にアジア最大規模の駐在員コミュニティが形成されています。特に上海は、インターナショナルスクールの数・質ともに世界トップクラスを誇る教育拠点です。
他国と大きく異なるのは、「正規のインター校(外籍人員子女学校)は、原則として外国籍の生徒しか入学できない」という中国独自の法規制がある点です。
一方で、「インターネット規制(グレートファイアウォール)や大気汚染は大丈夫?」「近年の情勢変化は教育環境にどう影響している?」「上海と北京、どちらが日本人家庭に向いている?」といったリアルな不安を抱える保護者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、こうした疑問に正直に向き合い、中国インター校の最新事情から学費の相場、都市別のおすすめ20校リストまで、後悔しない学校選びに必要な情報を完全網羅してお届けします。
中国のインターナショナルスクールの特徴とカリキュラム

中国のインター校の最大の特徴は、「超高水準のアカデミック環境と、多国籍な外交官・ビジネスコミュニティが融合した独特の学習環境」です。
特に上海・北京のTier 1校は、IBスコア・進学実績・施設の充実度においてシンガポールのTier 1校と同等以上の水準を誇るケースもあり、世界的に見ても最高峰の教育を受けられる都市として認知されています。
主に以下の3つの教育体系(+中国固有の制度)が提供されています。
①IB(国際バカロレア)
思考力・探究型教育を重視。PYP(小学)、MYP(中学)、DP(高校)の3段階で構成されます。
中国でもIB認定校の数は急増しており、2025年時点で中国本土に220校以上のIB認定校が存在します。欧米トップ大学への進学を目指す外国人家庭の第一選択肢です。IBDPの上海・北京トップ校の平均スコアは世界平均(30〜32点)を大幅に上回る35〜38点に達することも多く、アジア最高水準の実力を誇ります。
②British Curriculum(英国式)
IGCSEおよびA-Levelという世界的に認知された資格を取得します。
ダリッジ(Dulwich)・ハロー(Harrow)・ウェリントン(Wellington)など英国名門校の分校が上海・北京に集積しており、英国・オーストラリア・欧州大学を志向する家庭に特に人気があります。
③American Curriculum(米国式)
High School DiplomaやAP(Advanced Placement)を通じて大学進学を目指します。
Shanghai American School(SAS)やInternational School of Beijing(ISB)などの米国系インター校は、アジア最大規模のアメリカ人コミュニティを形成しており、米国・カナダの大学を志望する家庭に選ばれています。

中国固有の制度:外籍人員子女学校 vs 国際部
これは中国でのみ存在する特殊な制度区分であり、インター校選びに直結する重要なポイントです。
外籍人員子女学校(外国人子弟学校)
外国国籍を持つ生徒のみを対象とした正規のインターナショナルスクール。中国政府の認可を受けており、上海・北京の主要インター校(SAS・ISB・WABなど)がこのカテゴリーに属します。日本人の駐在員ファミリーが通う学校のほとんどがここに分類されます。
国際部(International Divisions)
中国の一般的な私立・公立学校内に設置された「国際クラス」。IBやIGCSEを提供する学校もありますが、中国国籍の生徒も在籍可能(外国国籍または中国籍生徒双方が対象)なケースがあります。2021年以降、中国政府による規制強化の影響を最も強く受けているのがこのカテゴリーです。
中国のインター校は「アジア最高水準の選択肢」が集積する特殊市場
上海・北京のトップインター校は、その教育水準においてシンガポール・バンコクのTier 1校と肩を並べるか、場合によってはそれを上回る実績を誇っています。
特にIBDPの進学実績・施設の豪華さ・課外活動の充実度という観点では、「アジアで最も充実したインター校環境」と評する関係者も少なくありません。
一方で、中国のインター校特有のリスクとして正直にお伝えすべき点があります。グレートファイアウォール(インターネット規制)による生活上の制約、大気汚染(特に北京・華北)、2021年以降の教育規制強化の動向、そして日中関係の変化が日本人コミュニティに与える影響——これらは、他の東南アジア諸国の駐在と比較した際に、中国赴任特有の課題として認識しておく必要があります。
【学費ランキング】中国のインター校の相場(日本円目安)

中国のインター校の学費は、上海・北京のTier 1校ではシンガポールに匹敵する高水準に達しており、東南アジア諸国(バンコク・ベトナム・フィリピン)と比較すると全体的に高めの水準です。
大きく3つの「Tier(階層)」に分けることができます。
(※1USD=約152円で計算(2026年3月現在)、学年はGrade 1〜Grade 9の目安。多くの学校がUSD建てで学費を設定しています)
🥇 Tier 1:プレミアム校(年間 US$35,000〜US$50,000 / 約530万〜760万円)
中国を代表する歴史と実績を持つトップスクール。上海・北京の外国人居住区(上海では古北・碧雲・浦東、北京では順義・朝陽)に広大なキャンパスを構え、世界中から集まる外交官・多国籍企業幹部の子弟が在籍します。
IBスコア・進学実績・施設の充実度はアジア最高水準の一角を占めます。
Shanghai American School (SAS)
1912年創立。上海を代表する最大規模の米国系インターナショナルスクールで、浦西(Puxi)と浦東(Pudong)の2キャンパスに合計約2,800名が在籍します。
米国式カリキュラム(AP)とIBDPを提供しており、50カ国以上からの生徒が集まる真の多国籍環境。スポーツ・芸術・課外活動の充実度は中国随一で、米国トップ大学への進学実績も際立っています。
Western Academy of Beijing (WAB)
1994年創立。北京市朝陽区に位置するIBフルプログラム(PYP・MYP・DP)認定校。70カ国以上から約1,700名の生徒が在籍する北京の最高峰インター校です。
IBDPの平均スコアは北京最高水準を誇り、持続可能性教育・環境教育への取り組みが世界的に高く評価されています。外交官・国連機関職員の子弟が多く、極めて国際色豊かなコミュニティが特徴です。
Dulwich College Shanghai (Puxi / Pudong)
英国名門ダリッジ・カレッジの上海校として、浦西・浦東の2キャンパスを展開。英国式カリキュラム(IGCSE / A-Level)を提供しており、英国本校直結の高いアカデミック水準と豊かな課外活動プログラムが魅力です。
英国・欧州・オーストラリア系の駐在員ファミリーから圧倒的な支持を受けており、上海の英国系インター校の筆頭格として君臨しています。
International School of Beijing (ISB)
1980年創立。北京市順義区の広大なキャンパスに約1,700名が在籍する北京最大規模の米国系インターナショナルスクール。
米国式カリキュラム(AP)とIBDPの双方を提供しており、北京の外国人居住区「順義」の中心に位置します。アメリカ系外交官・多国籍企業幹部の子弟が多く、自由でオープンなアメリカンコミュニティが形成されています。
Harrow International School Shanghai
英国名門ハロー・スクールの上海校として2016年に開校。上海の英国系インター校の中でも最も新しく、かつ最も急速に評価を高めている学校です。
IGCSE / A-Levelを提供しており、最新鋭のキャンパス設備・英国式の礼節教育・課外活動の充実度が特徴。英国本国のハロー・スクールとの密接な連携が進学実績を強力に後押ししています。
🥈 Tier 2:中堅人気校(年間 US$25,000〜US$35,000 / 約380万〜530万円)
教育の質と学費のバランスが良く、日本人の駐在員や教育移住者に最も選ばれやすい層です。上海・北京の主要外国人居住区からのアクセスが良い学校が多く、EAL(英語補講)やJapanese Mother Tongue(日本語母語授業)のサポート体制も充実しています。
Concordia International School Shanghai
1999年創立。上海浦東のキャンパスに約1,400名が在籍する、米国ルーテル派(LCMS)系のアメリカ式インターナショナルスクール。
米国式カリキュラム(AP)を提供しており、多国籍な環境とキリスト教的な価値観に基づいた温かいコミュニティが特徴。日本人コミュニティが一定数形成されており、EALのサポートも充実しています。道徳教育・ボランティア活動への取り組みも高く評価されています。
Shanghai Community International School (SCIS)
1996年創立。上海の浦西(虹橋)と浦東の2キャンパスを持つ、IBフルプログラム(PYP・MYP・DP)認定校です。比較的アットホームなコミュニティと手厚いカウンセリング体制が特徴で、英語力が十分でない段階での転入を積極的に受け入れているため、日本人駐在員ファミリーに安定した人気があります。Japanese Mother Tongue(JMT)の授業も提供しており、帰国子女受験にも対応しています。
Western International School of Shanghai (WISS)
2006年開校。上海浦西の青浦区に位置するIBフルプログラム(PYP・MYP・DP)認定校。広大な緑豊かなキャンパスと少人数制クラスが特徴で、子どもが伸び伸びと学べる環境を重視するご家庭に選ばれています。
欧州系・北米系・東アジア系の生徒がバランスよく在籍しており、EALサポートも充実しています。
British International School Shanghai (BISS)
ノルド・アングリア・エデュケーション(NAE)グループ傘下の英国系インター校。上海浦西(華漕)と浦東の2キャンパスを展開。
IGCSE / A-Levelを提供しており、世界規模のNAEグループのリソースを活用したSTEM教育・芸術プログラムが充実しています。英国系駐在員ファミリーを中心に、日本人・韓国人・中国系家庭からも選ばれています。
Beijing City International School (BCIS)
2005年開校。北京市朝陽区三里屯(サンリトゥン)という外国人居住エリアの中心に位置するIBフルプログラム(PYP・MYP・DP)認定校。
北京の中でもアクセスが良く、コンパクトながら充実した設備を誇ります。中規模校ならではのアットホームな校風と、50カ国以上から集まる多国籍な生徒構成が特徴。日本人向けのサポート体制も整備されています。
Yew Chung International School (YCIS) — Shanghai / Beijing
英国式とIBを組み合わせた「英語・中国語バイリンガル教育」を提供する、香港発祥のインターナショナルスクールグループ。上海(古北・浦東・虹橋)と北京の複数キャンパスで展開しており、英語と中国語(普通話)を同時習得できる環境が最大の魅力です。
将来的に中国でのビジネスや生活を視野に入れるご家庭や、中国語を第二言語として確実に身につけさせたいご家庭から強い支持を集めています。
🥉 Tier 3:コストパフォーマンス校(年間 US$15,000〜US$25,000 / 約230万〜380万円)
中国の中では学費を抑えつつ、英語環境・国際的なカリキュラムを確保したい家庭に人気の層です。アジア系(中国・日本・韓国・台湾)の生徒の割合が高めで、各校が独自のカリキュラムや強みを持っています。
Shekou International School (SIS) — Shenzhen
1988年創立。深圳市南山区蛇口(シェコウ)地区に位置するアメリカ式インターナショナルスクール。
IBフルプログラム(PYP・MYP・DP)を提供しており、深圳最大の外国人居住エリア「蛇口」の中心に位置します。深圳・広州エリアに赴任する駐在員ファミリーの第一選択肢として長年機能しており、日本人コミュニティも一定数形成されています。
QSI International School — Shenzhen / Chengdu / Dongguan
米国QSI(Quality Schools International)グループの中国各都市校。深圳・成都・東莞など、主要インター校が少ない地方都市・工業都市への対応に特化したグループ校です。
米国式カリキュラムを提供しており、地方赴任の駐在員ファミリーにとって選択肢が限られる都市での貴重なインター校として機能しています。
徹底比較!日本人が多い学校 vs 国際色が強い学校
「日本人が多い方が安心か、少ない方が英語が伸びるか」
これは中国で学校探しをするすべての日本人家庭が直面する永遠のテーマです。
中国特有の事情として、「日系企業の中国撤退・縮小トレンドにより、2020年代以降は上海・北京の日本人駐在員数が減少傾向にある」という現実があります。以前は特定の学校に日本人が集中していましたが、現在は分散化が進んでいます。
それぞれのメリット・デメリットと代表校を見ていきましょう。
日本人が多い(サポートが手厚い)学校
上海の虹橋・古北エリア、北京の朝陽区などの日本人居住区に近い学校を中心に、日本人コミュニティが比較的形成されています。
メリット
- EAL(英語補講)が充実
英語ゼロからでも受け入れてくれる懐の深さがあります。 - 日本語維持(Japanese Mother Tongue)の授業
国語の授業が正規カリキュラムに組み込まれている学校があり、帰国子女受験やIBの「日本語A」選択に有利です。 - 日本人保護者コミュニティ
グレートファイアウォールを含む中国特有の生活上の課題について、先輩駐在員からの情報(VPN・WeChat・日本食の入手先など)は赴任初期に非常に心強い存在です。 - 中国語学習のサポート
中国語をゼロから学ぶ環境においても、日本人コミュニティを通じた語学塾・家庭教師情報が共有されやすい。
デメリット
- 日本語環境への甘え
日本人コミュニティが形成されている学校では、休み時間に日本語で固まりやすく、英語の伸びが遅くなるリスクがあります。 - 日本人比率の低下
近年の日系企業縮小に伴い、以前より日本人コミュニティの規模が縮小傾向にあります。
代表的な学校
- Shanghai Community International School (SCIS)
上海の日本人駐在員に長年選ばれてきた定番校。JMT授業完備でEAL対応も手厚い。 - Concordia International School Shanghai
日本人が一定数在籍し、アットホームな環境で安心感が高い。 - Beijing City International School (BCIS)
北京の日本人コミュニティにも一定の支持がある中堅IB校。
国際色が強い(多国籍)学校
厳格な国籍バランス管理を行う学校や、外交官・国連職員・多国籍企業幹部の子弟が多く集まる大規模校です。
メリット
- 真のグローバル環境
特定のコミュニティが派閥を作らないため、生徒同士の「共通語」が自然と英語になります。 - 高いアカデミックレベル
IBの平均スコアが世界トップクラスの学校が多く、欧米トップ大学への進学実績が際立っています。 - 中国語習得の機会
国際色豊かな環境でも、中国語(普通話)授業が標準的に提供されており、在中生活を通じた中国語習得が可能です。
デメリット
- 入学ハードルが高い
EALの枠が限られており、特に小学校高学年以上での編入は高い英語力が求められます。 - ウェイティングが長い
上海・北京のTier 1校(SAS・WAB・Dulwich・ISBなど)は1〜2年待ちになるケースがあります。
代表的な学校
- Shanghai American School (SAS)
50カ国以上。上海最大の米国系インター校で、アメリカンでオープンな多国籍コミュニティを形成。 - Western Academy of Beijing (WAB)
70カ国以上。北京の中で最も国際色豊かなIB校で、外交官・国連機関職員の子弟が多く在籍。 - Dulwich College Shanghai
英国系外交官・欧州系駐在員が中心。英国本校直結の高いアカデミック水準。
【日本人向け】中国のインター校 おすすめ20校リスト

進学実績、英語サポートの手厚さ、日本人コミュニティからの評価を基に、上海・北京・深圳/広州・その他都市別に注目すべき20校をジャンル別にリストアップしました。
【上海編】
【上海御三家(Tier 1)】
1. Shanghai American School (SAS)
- 特徴:1912年創立の上海最古・最大の米国系インター校。浦西・浦東の2キャンパスに計約2,800名。AP・IBDPを提供し、中国随一の多国籍環境と進学実績を誇る。上海インター校の絶対的な頂点。
- URL:https://www.saschina.org
- カリキュラム:米国式(AP)/ IB DP
- 立地:浦西(閔行区・華漕)/ 浦東(浦東新区・三林)
2. Dulwich College Shanghai(Puxi)
- 特徴:英国名門ダリッジ・カレッジの上海浦西校。IGCSE / A-Levelと IB PYPを提供。英国本校直結のアカデミック水準と豊かな芸術・スポーツプログラム。英国・欧州系駐在員ファミリーの最高峰の選択肢。
- URL:https://www.dulwich-shanghai.cn
- カリキュラム:英国式(IGCSE / A-Level)/ IB PYP
- 立地:閔行区(馬橋)
3. Harrow International School Shanghai
- 特徴:英国名門ハロー・スクールの上海校。2016年開校ながら急速にトップ層に食い込んだ実力派。IGCSE / A-Levelを提供し、英国式礼節教育と最新鋭施設が魅力。英国本国との密接な連携が進学実績を後押し。
- URL:https://www.harrowshanghai.cn
- カリキュラム:英国式(IGCSE / A-Level)
- 立地:浦東新区(外高橋)
【日本人に大人気の中堅・好アクセス校】
4. Concordia International School Shanghai
- 特徴:1999年創立の米国ルーテル派系インター校。浦東に約1,400名。日本人コミュニティが形成され、EAL・JMTサポートが充実。道徳教育とアカデミックを高い次元で両立するアットホームな環境。
- URL:https://www.concordiashanghai.org
- カリキュラム:米国式(AP)
- 立地:浦東新区(金橋)
5. Shanghai Community International School (SCIS)
- 特徴:1996年創立の老舗IBフルプログラム校。浦西(虹橋)・浦東の2キャンパス。日本人駐在員に長年選ばれてきた定番校。JMT授業完備、EAL対応充実で帰国子女受験にも強い。
- URL:https://www.scis-china.org
- カリキュラム:IB(PYP, MYP, DP)
- 立地:浦西(長寧区・虹橋)/ 浦東(浦東新区)
6. Western International School of Shanghai (WISS)
- 特徴:2006年開校。青浦区の広大な緑豊かなキャンパス。IBフルプログラムを提供し、少人数制クラスと伸び伸びとした学習環境が特徴。欧州系・北米系・東アジア系がバランスよく在籍。
- URL:https://www.wiss.cn
- カリキュラム:IB(PYP, MYP, DP)
- 立地:青浦区(徐涇)
7. British International School Shanghai (BISS)
- 特徴:ノルド・アングリアグループの英国系インター校。閔行区(華漕)と浦東の2キャンパス。グループリソースを活用したSTEM・芸術教育が充実。英国系・日本人・韓国人駐在員に幅広く選ばれている。
- URL:https://www.bisshanghai.com
- カリキュラム:英国式(IGCSE / A-Level)
- 立地:閔行区(華漕)
8. Yew Chung International School (YCIS) Shanghai
- 特徴:香港発祥の英語・中国語バイリンガル教育グループ。上海内複数キャンパスを展開。将来の中華圏ビジネスを見据える家庭や、中国語を確実に習得させたいご家庭に人気。IBフルプログラムと英国式カリキュラムを組み合わせ。
- URL:https://www.ycis-sh.com
- カリキュラム:英国式(IGCSE)/ IB(PYP, MYP, DP)
- 立地:浦西(長寧区・古北 / 虹橋)/ 浦東(花木 / 金橋)
【特色あるカリキュラム・郊外型】
9. Dulwich College Shanghai(Pudong)
- 特徴:ダリッジ・カレッジの浦東校。上海東部エリア(浦東)に在住する駐在員ファミリーにとって、浦西校と同等の教育を近距離で受けられる選択肢。浦東新区の外国人居住エリアへのアクセスが良好。
- URL:https://www.dulwich-shanghai.cn
- カリキュラム:英国式(IGCSE / A-Level)/ IB PYP
- 立地:浦東新区(金橋)
10. Wellington College International Shanghai
- 特徴:英国名門ウェリントン・カレッジの上海校。浦東新区(前灘)の最新鋭キャンパスで、最高峰の設備とスポーツ環境を誇る。英国式カリキュラムとIBDPを提供し、極めて高いアカデミック水準と全人教育を両立。学費は中国トップクラス。
- URL:https://shanghai.wellingtoncollege.cn
- カリキュラム:英国式(IGCSE)/ IB DP
- 立地:浦東新区(前灘)
【北京編】
【北京御三家(Tier 1)】
11. Western Academy of Beijing (WAB)
- 特徴:1994年創立の北京最高峰IBフルプログラム校。70カ国以上から約1,700名。外交官・国連機関職員の子弟が多く、北京で最も国際色豊かなコミュニティを形成。IBDPスコアは北京随一の水準。
- URL:https://www.wab.edu
- カリキュラム:IB(PYP, MYP, DP)
- 立地:朝陽区(来広営)
12. International School of Beijing (ISB)
- 特徴:1980年創立。北京最大規模の米国系インター校。順義区の広大なキャンパスに約1,700名。AP・IBDPを提供。アメリカン系外交官・多国籍企業幹部の子弟が中心の、自由でオープンなコミュニティ。
- URL:https://www.isb.bj.edu.cn
- カリキュラム:米国式(AP)/ IB DP
- 立地:順義区
13. Dulwich College Beijing
- 特徴:英国名門ダリッジ・カレッジの北京校。朝陽区に位置し、IGCSE / A-Levelと IB PYPを提供。英国式教育の高いアカデミック水準と豊かな課外活動が魅力。英国・欧州系駐在員の北京における最高峰の選択肢。
- URL:https://beijing.dulwich.org
- カリキュラム:英国式(IGCSE / A-Level)/ IB PYP
- 立地:順義区(メイン)/ 朝陽区(リド)
【日本人に大人気の中堅・好アクセス校】
14. Beijing City International School (BCIS)
- 特徴:2005年開校。三里屯(サンリトゥン)という外国人居住エリア中心に位置するIBフルプログラム校。アクセスの良さとアットホームなコミュニティが特徴。北京の日本人コミュニティにも一定の支持がある中堅人気校。
- URL:https://www.bcis.cn
- カリキュラム:IB(PYP, MYP, DP)
- 立地:朝陽区(双井)
15. Yew Chung International School (YCIS) Beijing
- 特徴:朝陽区・紅領巾公園に隣接するYCISの北京校。英語・中国語バイリンガル教育の強みを北京でも発揮。英国式カリキュラムとIBを組み合わせており、中国語習得を最優先したいご家庭に選ばれています。
- URL:https://www.ycis-bj.com
- カリキュラム:英国式(IGCSE)/ IB PYP
- 立地:朝陽区(紅領巾公園)
16. British School of Beijing (BSB)
- 特徴:北京の英国系インター校として安定した評価を誇る中堅校。順義と三里屯の2キャンパス。ノルド・アングリアグループ傘下としてIGCSE / A-Level / IBを提供。英国系駐在員家庭に長年選ばれている。
- URL:https://www.nordangliaeducation.com/bsb
- カリキュラム:英国式(IGCSE / A-Level)/ IB DP
- 立地:順義区(天竺)/ 朝陽区(三里屯)
【深圳・広州・その他都市編】
17. Shekou International School (SIS) — Shenzhen
- 特徴:1988年創立。深圳市蛇口地区の老舗インター校。IBフルプログラムを提供し、深圳・広州エリアに赴任する駐在員ファミリーの第一選択肢。テック系企業(Huawei・Tencent周辺)の外国人コミュニティの中核的存在。
- URL:https://www.sis.org.cn
- カリキュラム:IB(PYP, MYP, DP)
- 立地:南山区(蛇口)
18. American International School of Guangzhou (AISG)
- 特徴:1981年創立。広州最大の歴史と規模を誇る米国系インターナショナルスクール。黄埔区(サイエンスシティ)と越秀区(二沙島)にキャンパスを持ち、IBフルプログラムを提供。広州エリアへ赴任する多国籍企業幹部や外交官ファミリーの圧倒的な第一選択肢となっています。
- URL:https://www.aisgz.org
- カリキュラム:米国式 / IB(PYP, MYP, DP)
- 立地:黄埔区(サイエンスシティ)/ 越秀区(二沙島)
19. QSI International School — Chengdu / Dongguan
- 特徴:米国QSIグループの中国地方都市校。成都・東莞など、主要インター校が少ない都市への赴任が決まったご家庭にとって貴重な選択肢。米国式カリキュラムを提供しており、地方工業都市・内陸都市への赴任ファミリーをサポートする。
- URL:https://www.qsi.org
- カリキュラム:米国式
- 立地:成都市 / 東莞市
20. Japanese School of Shanghai(上海日本人学校)※参考
- 特徴:文部科学省認定の在外教育施設。上海には虹橋・浦東の2キャンパスを持ち、日本への帰国を前提とした日本の学習指導要領に準拠した授業を行います。インター校に通わせながら日本語・国語を維持するために「週末補習校」との併用を選ぶご家庭も多い。帰国子女受験を最優先とするご家庭の主選択肢。
- URL:https://www.sjs.or.jp
- カリキュラム:日本式(文部科学省準拠)
- 立地:虹橋(閔行区)/ 浦東(浦東新区)
【2025-2026年】中国のインター校・最新トレンド
中国のインター校事情は、教育規制の変化、地政学的要因、外国人人口の変動により大きく揺れ動いています。赴任を検討する上で不可欠な3つの最新トレンドを解説します。
① 就業許可証(Work Permit)・就労ビザ(Zビザ)と帯同ビザの現実
知っておくべきリアルな取得条件・注意点
就労ビザ(Zビザ)と家族同伴ビザ(Sビザ)
中国での就労には、企業からの招聘状に基づく就労ビザ(Z Visa)と、中国公安局発行の外国人就業許可証(Work Permit)が必要です。就労ビザ保持者の配偶者・子どもは「S1ビザ」(長期家族同伴ビザ)または「S2ビザ」(短期家族同伴ビザ)で滞在でき、子どものインター校入学と連動して居留許可が維持されます。
「母子教育移住」の現実
タイなどのような「子どもの就学を根拠とした親の独立した長期滞在ビザ」は存在しないため、就労ビザを持たない状態での純粋な「母子教育移住」は制度上極めて困難です。
② 教育規制の強化と「国際部」への影響(2021年〜継続中)
2021年以降、中国政府による教育分野への規制強化が続いています。「双減(ダブル・リダクション)政策」(学習塾・課外学習サービスへの規制)は、正規のインターナショナルスクール(外籍人員子女学校)には直接適用されませんでしたが、中国人生徒が通う「国際部(国際クラス)」には大きな影響が出ています。
外国人専用インター校への影響(最小限)
外国国籍を持つ生徒のみが対象の正規インター校(SAS・WAB・ISB・Dulwichなど)は、この規制の直接的な影響を受けにくく、引き続き安定的にIB・英国式・米国式カリキュラムを提供しています。
「国際部」「バイリンガルスクール」への影響(大きい)
中国国籍の生徒を受け入れる「国際部」に対しては、外国語教材の使用制限・愛国主義教育の強化義務・外国人教師の採用制限など、複数の規制が追加されました。YCISのように外国人・中国人双方を対象とするバイリンガル校は、この規制変化への対応を継続的に迫られています。日本人駐在員ご家族は、志望校が「外籍人員子女学校」か「国際部」かを必ず事前に確認してください。
③ グレートファイアウォールと「デジタル生活」の課題
中国の駐在・生活において、必ず直面するのがグレートファイアウォール(防火長城)によるインターネット規制の問題です。Google・YouTube・Instagram・LINE・WhatsApp・多くの欧米系ニュースサイトが中国国内からアクセス不能になっており、VPN(仮想プライベートネットワーク)の活用が日常的な必須ツールとなっています。
インター校での影響
上海・北京の主要インター校(SAS・WAB・Dulwichなど)はキャンパス内でVPNを含むネットワーク環境を整備しており、Google Classroom・Zoom・各種教育プラットフォームへのアクセスが校内ではほぼ問題なく行えます。一方、自宅での学習・課題提出においては、VPN環境の整備が必要です。赴任前にVPNの準備と契約(中国国外からの契約を推奨)を行っておくことが不可欠です。
WeChat(微信)への依存
中国では、学校・塾・習い事・ご近所付き合いのほとんどがWeChatを通じて行われます。日本のLINEと同じ感覚でWeChatを使いこなすことが、赴任後の生活の鍵となります。インター校の保護者連絡・PTA活動・スクールバス情報もWeChatグループが中心です。赴任前にWeChatアカウントを取得・設定しておくことをお勧めします。
失敗しない学校選びのポイント
上海や北京はアジア最高水準の教育環境を誇りますが、以下の点に注意して学校選びを進めてください。
- 「外籍人員子女学校」か「国際部」かを必ず確認
日本人(外国国籍)のお子様が通えるかどうか、そして2021年以降の規制強化の影響を受けているかどうかを確認するために、「その学校が正規の外籍人員子女学校か」という点を必ず事前に確認してください。これは中国のインター校選びにおける最重要チェックポイントです。 - ウェイティングリストは最優先で登録
上海・北京のTier 1校(SAS・WAB・Dulwich・ISBなど)は1〜2年待ちが常態化しているケースがあります。赴任が決まった時点で即座に問い合わせ、ウェイティングリストへの登録を最優先で行いましょう。 - EAL(英語補講)の空き枠を確認
英語力が十分でない状態での転入時には、EALの空き状況を必ず確認してください。特にTier 1校はEAL枠に限りがある場合が多く、「英語ゼロOK」と「EALの実際のサポート体制がある」は別問題です。 - 大気汚染(北京・北部都市)の学校対応を確認
北京・天津など华北エリアの学校については、AQI(大気質指数)が高い日の屋外活動中止基準・室内空気清浄設備の有無・オンライン授業の実績を事前に確認しましょう。上海・深圳・広州は北京と比べ大気の状態が良好です。 - VPN環境をあらかじめ整備
赴任前に、日本国内にいる間にVPNサービスの契約・端末へのインストールを完了させてください。中国国内からVPNの新規契約は難しくなっています。家族全員分のデバイスへの設定を赴任前に終わらせておくことを強く推奨します。 - まずはスクールツアー(見学)へ
学校の雰囲気・施設の状態・教師の熱量・コミュニティの多様性は、ウェブサイトだけでは把握できません。また、中国の学校は校内のセキュリティ管理(入構手続き・IDチェック)が厳格な場合も多く、事前予約の上で必ず現地見学を行いましょう。
まとめ
中国での教育移住や駐在帯同は、世界第2位の経済大国の躍動感の中で、英語・中国語(普通話)という21世紀最重要の2言語を同時に習得しながら、多様な文化的背景を持つクラスメートと真のグローバル視野を育む、他の国では得られない唯一無二の体験です。
規制環境や生活上の課題は確かに存在します。それを上回る豊かな教育的・人生的価値がある、そう感じるご家庭が、今も世界中から上海・北京のインター校を選び続けています。
ぜひ、ご家庭の教育方針にぴったりの学校を見つけてください!




